アポイ岳の守り人として、アポイ岳の素晴らしさを発信し、次世代に引き継ぐために活動を行っています。
人類が未だ実際にその姿を見ることができない地球深部。日高山脈を形づくった“日高造山運動”。その影響を受けて上部マントルを構成する「かんらん岩」が偶然地表に現れてできた山「アポイ岳」は、その地質や海に近いことが要因となり、ここにしかない高山植物が多く存在しています。
標高約810mと比較的低標高で登山道が整っているアポイ岳には、毎年多くの登山客が訪れ、季節ごとの花々を楽しんでいます。
5合目までの比較的緩やかな林間を抜ける登山道の雰囲気は、5合目にある山小屋で一変します。5合目からがアポイ岳の核心部。世界でも貴重な「かんらん岩」が露出する岩場に可憐な高山植物が咲き、眼下には太平洋が広がります。
頂上までは約3時間ですが、「馬の背」と呼ばれる7合目~8合目では遠くに日高山脈、条件の良い日には樽前山なども望めます。
また、アポイ岳では、国内ではここにしか生息しない国の天然記念物、ヒメチャマダラセセリや、氷河期の遺存種エゾナキウサギ、クマゲラなど、貴重な動物たちにも出会えることがあります。
アポイ岳と太平洋に見守られるように広がっているのが様似町。
ここには、アポイ岳と同じように日高造山運動の影響により形づくられた美しい景観が多くあります。
太平洋上に3つの大岩が並ぶ夕陽の絶景「親子岩」、太平洋とアポイ山塊を一望できる「エンルム岬」、豊かな植物群とまちの歴史を知ることができる「観音山」、かんらん岩が織りなす美しい渓谷「幌満峡」などは、“生きている地球”を感じさせてくれる絶景ポイントです。また、北海道にしては夏涼しく冬も雪が少ない様似町では、サラブレッドの牧場も多く、夏の昆布、秋のサケ漁など、季節ごとの産業がまちの風物詩となっています。
アポイ岳ジオパークビジターセンター、様似観光案内所など町内で販売しています。
売上金の一部は、アポイ岳の保護活動等に役立てられます。